
ダイエットやトレーニング、痛みや不調の根本改善 全てに関わる脳神経科学とは?
脳神経科学とは
最新の疼痛生理学から派生した考え方『threat neuro matrix theory(脅威の神経配列))という理論をベースに、眼や皮膚感覚刺激、複雑なエクササイズを行うことで
・痛み
・狭まった関節可動域
・その他不調
に対し改善を試みるアプローチ方法です。
脳神経科学に基づくエクササイズは脳の原則に則って行います。

原則①『脳の一番の仕事は体を守ること』
・痛み(慢性腰痛・肩こりetc)
・可動域減少(四十肩・五十肩)
・筋力低下 (代謝が悪い・うまく力が入らない)
・防衛反射(頭が前に出る、肩があがる、背中を丸める、歯をくいしばるetc)
・鬱感情(やる気がない・トレーニングなんてしたくない)
これらは全て脳が体を守るために作る反応です。
無意識の脳は、自分が行う行動を危険と認識した時に、上記の様な拒絶反応を起こします。

原則②『脳は危険予測によって体を守る』
脳は常に身の回りの危険を予測しています。その為多くの場合、体を守る反応は【危険な事が起こる前】から起こります。
・注射を刺される前から心拍数があがり、顔をしかめる。(防衛反射)
・緊張して体に力がはいらない(筋力低下)
・物音にびっくりして肩をすくめる(防衛反射)
・つねられると痛い(実際に体にダメージは起こっていない)
この様に、脳は危険に対してではなく、危険の予測を基にカラダを守る仕組みです。
つまり、実際に体に起こっている痛みが、体の問題を表しているわけではなく、それは脳が「危険かもしれない」と予測した結果という事になります。

原則③『予測機能がうまく働かない時も、脳は体を守ろうとする』
私たちの脳は、脳内にある感覚情報の地図(マッピング)を通して、自分の体に起こりうる出来事を予測しています。
そのため、この地図情報が正確でない時、自分の身に何が起きているのか十分に把握できない時、同じようにしてカラダを守る反応が起きます。

原則④神経系の役割は『インプット・解釈・アウトプット』の3つ
・インプット
外から入ってくる情報、どんな景色、色、明るさ、音、皮膚感覚など、5感全てがこのインプットを司ります。
・解釈
入ってきた情報をもとに、今の自分の身体や周囲の環境がどういう状況下にあるか解釈します。
・アウトプット
脳で行った解釈をもとに、アウトプットを決定します。
アウトプットは、具体的に危険であればよける、手を引っ込める、身体を固くして身を守るなどの反応を、安全であれば身体を緩めてリラックスするなどの反応があります。

脳神経科学のエクササイズとはアウトプットを変えるために『インプットと解釈』を見直す
身体に何らかの不調が出ている場合は神経系の役割の内2つ、
『インプット』と『解釈』に問題を抱え、その結果として不調をアウトプットしています。
なので、脳神経科学のエクササイズでは、身体の情報を受け取る器官が適正にインプットの情報を受け取れているか(不鮮明の場合不調が出る)、受け取ったインプットの解釈が間違っていないか(過去のケガなどでのトラウマを含む)確認し、
適切に情報を受け取れるようにアプローチしたり、入ってきた情報の解釈をアップデートすることで身体における痛みや不調の根本的改善を目指します。

知られていない事実①脳の働きはダイエットに関わる
また、危険に対して無意識的に出ている身体を固める反射や、痛みや不調は常習的に交感神経を刺激し、結果リラックスできない、身体が休まらない状態を引き起こします。
その結果、脳の前頭葉(理性や理論的行動を司るところ)の機能低下を引き起こし、『痩せたいけど食事管理ができない』などの自分をコントロールできない状況を引き起こし、ダイエットの妨げになります。
つまり、ダイエットを成功させ、その後もリバウンドをしない為には脳の機能レベルで考えていく必要があります。

知られていない事実②脳の働きは筋出力に関わる
そして、一見脳神経科学と関連のなさそうなウエイトトレーニングですが、身体の筋出力と身体操作とは密接に関わりがあり、身体操作の能力が向上することで筋量に変化がなくとも出力が大幅に変わる事があります。これを『関節運動反射』と言います。
簡単に言えば、脳は身体を守るため、思い通りに動かない部分の筋出力をセーブし、ケガから身体を守る反射が無意識的に働くということです。
つまり、脳神経科学に基づくモーターコントロール(身体操作)トレーニングは、筋出力を高めウエイトトレーニングの質を高める⇒その結果、筋量アップやボディメイクを円滑に進めることに繋がります。

現代の日本で広く普及しているウエイトトレーニングやダイエット、身体の調子を整える調整系の施術の盲点となっている『脳神経科学』の視点について、導入しているマニアックなお店はそう多くありません。
ご興味がございましたら是非一度ご体験ください!!
脳神経科学に基づくエクササイズは『パーソナルトレーニング』の他、『リラクゼーション筋膜リリース』でもご案内しています。
※しっかりとお時間をとって実施されたい場合はパーソナルトレーニングをお勧めします!!
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