骨格ベクトレvs筋トレvs有酸素運動

骨格ベクトレvs筋トレvs有酸素運動

体型を整えたり、動きやすくするという骨格ベクトルトレーニングこと『骨格ベクトレ』、筋肉を強く太くして、体力や力をつけ体型も変わる『筋トレ』、脂肪を落とし、気分も爽快になる『有酸素運動』結局のところこの3つの中で何が一番良いの??という質問を数多く受けますので、今回それぞれの良い点、悪い点についてまとめてみましたので、是非ともご参考にしていただければと思います。

結局のところ骨格ベクトレと、筋トレと、有酸素運動どれが良いの?

そもそも骨格ベクトレってなに?

そもそも骨格ベクトレについてイメージが湧いていない方もいらっしゃることと思いますので、簡単にご説明いたします。

骨格ベクトレを非常に簡単に言えば、『積み木を整え、動きに自由を与える手技』とでも言いましょうか。
人間の骨を積み木、積み木を支えるために外から張るテープを筋肉として例えるとわかりやすいかと思います。

・積み木がそもそも安定した積まれ方をしていれば、多少地面が揺れても崩れず立っていることができます。
・積み木が不安定に積まれていれば、地面が揺れた拍子に積み木は倒壊します。

人間の骨格については倒壊するわけにはいかないので、筋肉(積み木を支えるために外から張るテープ)によって身体を支えますが

・骨格(積み木)が安定して積まれていれば、筋肉(外から張るテープ)はそれほど多く使わなくて済み
・骨格(積み木)が不安定であれば、多量の筋肉(外から張るテープ)を要する

という事につながります。
骨格が不安定な状態は慢性的に多量な筋肉を使うことで身体は疲れやすく、体感としても重く感じ、意図しない箇所の筋肉が発達したり、身体動作の際に無理が生じ代償動作(他の部位がカバーする)などが生じやすくなります。
※その他、不安定な骨格状態は多量な筋肉の緊張を誘発することで背骨のバネの役割を低下させるなどの作用もあります。

そういった状態を手技で整えることで、姿勢や体型を改善し、かつ身体が軽く動かせる状態へ導くのが骨格ベクトレになります。


そもそも筋トレってなに?

筋トレとは多くの方がご存じの通り、身体(特に筋肉)に負荷(ストレス)をかけて応答反応として体積や能力を向上させることです。

負荷(ストレス)のかけ方には高重量を扱うことで筋肉に微細な損傷を与える事がメインの物理的負荷や、連続した動作を行うことで筋肉内に低酸素状態を作り負荷をかける代謝的負荷があり、筋トレで得られる効果は『最大筋力向上』や『筋肥大』、『筋持久力向上』などがあります。

ただやみくもにやれば結果が出るわけではなくて、過負荷、可逆性、特異性の3原理、
漸進性、全面性、個別性、反復性、意識性の5原則は最低限抑えて実施することが推奨されます。

また各パーツを鍛えるいわゆる『ボディビルディング』要素の強いトレーニングの他、各筋肉の連動性やバランス能力を複合して鍛える『ファンクショナルトレーニング』というものもあり、よりスポーツや日常生活の動きの質を上げる事に重宝されています。

ことダイエットにおいては筋トレが主に糖質をエネルギーとした運動である点や、筋量が増える事が1日何もしなくても消費するカロリー量『基礎代謝』を増やす点から、取り入れられることが多くあります。

そもそも有酸素運動ってなに?

有酸素運動はその文字の通り酸素を必要とする運動のことであり、長時間持続可能な運動のことです。
ウォーキング、自転車こぎ、その場での足踏み、日常での部屋の掃除なんかもこの有酸素運動に該当します。

有酸素運動については主に全身持久力(心肺機能を含む)やエネルギー消費による脂肪燃焼を目的として行われることがほとんどです。運動の強度(辛さ)によって得られる効果が異なるとされ、強度は個別性が高いためカルボーネン法(安静時心拍数と年齢から算出する方法)やRPE(自覚的運動強度)などが用いられます。
※ざっくばらんに言うと、誰かと会話できるレベルの運動が脂肪燃焼、会話するのがしんどい場合持久力向上の様なイメージです

最近ではHIITトレーニングなるものも出てきましたが、こちらについては短時間の息が上がる運動と短時間の休憩を交互に数セット繰り返すトレーニングで、全身持久力の向上及びEPOC(運動後過剰酸素消費量)による脂肪燃焼を狙った高強度インターバルトレーニングになります。
※短時間で完遂する内容であることと、比較的単純動作である運動の為、一時期YouTubeの自宅用トレーニングとしてかなりアップロードされていた印象があります。高強度の運動なので基本的に無酸素運動になりますが、得られる効果から有酸素運動と並列して並べられることが多いです。

それぞれの長所と短所

骨格ベクトレの長所と短所

<長所>
骨格ベクトレの長所は下記のような効果が期待できる点になります
・姿勢改善 ・体型変化 ・関節の不調緩和 ・身体が軽く感じる など

そしてセミナーの施術経過共有などで二次的な効果として下記の様な効果も報告されています。
・睡眠改善 ・便秘軽減 ・生理痛軽減 ・肌質の変化 ・小顔効果 など

※手技で骨格を整える過程で、筋膜の癒着はがし(筋膜リリース)を実施する関係で、血流や動きや形状に変化が出るようです。
※骨格の位置が動けばそれに伴い内臓も位置にも若干の変化が起こる事も二次的な効果に関係していると思われます。

運動とは異なり施術で結果を出すため『本人は頑張らなくて良い』事や、運動ほど頻繁に実施する必要はないため、時間の制約も少ないことも骨格ベクトレの長所になるかと思います。

<短所>
そして、骨格ベクトレで叶えられない点は下記の通りになります。
・体脂肪減少 ・筋肉量の増加 ・全身持久力向上 ・体脂肪率の減少 など

主に運動で変化を起こす内容(表面的ではなく、身体の中身の内容)については骨格ベクトレの実施によって直接的に変化を起こすことは難しいと思われます。
※肋骨が開いていた人がベクトレで肋骨が閉まり、結果として暴食しなくなって(量食べられなくなって)体脂肪率が減るなどの事例報告はあります。

そして骨格ベクトレの弱点ともいえる部分は下記の通りです。
・激しい運動や身体を使う仕事をされている場合、良い状態の骨格の定着に時間や回数を要する
・極端すぎる生活をしている場合、生活習慣の見直しも必要になる

人間の身体に備わる、『当たり前に戻る働き』のことをホメオスタシスと呼びます。
このホメオスタシスはわかりやすい所で体温や、血圧などが運動などによって一時的に上昇などの変化を起こすものの、時間経過と共に一定の値(その人にとっての当たり前の値)まで落ち着くなどの現象を指します。ホメオスタシスは骨格にも同様に働くため、効果を出すためにどの程度の期間を考えているかにもよりますが、短期で効果を出したい場合は施術をはじめて初期については、ある程度間隔を開けずに頻度良く実施し、骨格が整っている状態を当たり前の状態と身体に認識させることが推奨されています。※個人差はありますが短期で効果を出したい場合、目安は2週に1度の頻度8~10回を推奨されており、良い状態の骨格が安定すれば1ヶ月に1度程度のメンテナンスでも十分変わっていくと言われています。

そして、骨格の安定化に対し激しい運動やハードなトレーニングはホメオスタシスで元に戻ろうとする働きを助長する可能性があり、本格的に短期で骨格を整えることを希望する場合は、一時運動やトレーニングをストップすることを推奨する場合もあります。
※この場合は骨格を整える事がメインの目的である場合になり、運動で成果を出すことをメインの目的としている場合のベクトレ実施は運動に対してマイナスには働かず、代償動作を軽減しケガのリスクを少なくトレーニングを実施することが期待できます。(ただし、ベクトレ実施直後は身体の緊張が解け腹圧が一時的に抜ける可能性があるため、施術実施直後に腹圧を必要とする高強度のウエイトトレーニングはお勧めしません。最低でも2日程度明けてトレーニングを実施することをお勧めします。

極端すぎる生活をしている場合、生活習慣の見直しも必要になる点については具体的に
・全く歩かない生活をしている
・水分をほぼ全くとらない
・常に身体を冷やしている
・普段座る椅子が歪んでいる、または座り方が常に歪んでいる(かつデスクワーク)
などが挙げられます。

『全く歩かない生活をしている』という方については、そもそも骨格ベクトレが立位で身体が良い状態になるように設計された施術であるという点にも関係してきますが、基本的に『骨格ベクトレの手技』 + 『立位でかかる重力』を用いて整えるよう作られていますので『立位でかかる重力』というのが全くない方については、整えるために多少の歩行動作を要する場合があります。

『水分をほぼ全くとらない』方と『常に身体を冷やしている』方については、骨格ベクトレというよりもそもそも筋膜の癒着を引き起こしやすくなり、手技を用いて癒着を解消してもすぐにまた癒着を引き起こす可能性が高く、良い状態の維持が難しくなります。
その場合、度合いにもよりますが日常的な水分補給や、服装を含む生活環境での温度管理なども必要になります。

『普段座る椅子が歪んでいる、または座り方が常に歪んでいる(かつデスクワーク)』については、簡単に言うとせっかく骨格ベクトレの手技で身体を整えても、骨格を歪ませる体制で長時間いた場合は崩れるという事です。長年使用して椅子そのものが歪んでいたり、敷いているクッションの綿が偏っていたり、腰が丸まるようなダラっとした座り方(骨盤後傾位)を長時間常習的にしていると、中々良い状態での骨格の定着は難しくなります。※極端にすり減った靴を長時間履くことなどについても、同様になります。

※通常そういった詳細な部分については、施術を実施しながら伺いご案内をしております。


筋トレの長所と短所

<長所>
筋トレの長所は下記のような効果が期待できる点になります。
・最大筋力向上(重たいものを持ち上げられるようになる) 
・筋肥大(筋肉が大きく太くなり筋骨隆々になる) 
・筋持久力向上(長時間筋肉を使用しても疲れにくくなる)

その結果
・スポーツパフォーマンスや日常生活での動きが楽になる
・たくましい身体形状になる
・長時間筋肉を使用する環境下で疲れにくくなる
などが挙げられます。

その他、ストレスに強くなる(キツイことをやり遂げることによる自信)や、成長を実感する(重量が伸びる事により)などの精神的な
部分にもたらす影響も多岐にわたります。
※男性であれば、女性目線で筋肉がある男性の方が魅力的(一定レベルまで)とされる風潮が世の中的にはあるので、やっておいて損はないかと思います。(男性がモテることとテストステロン値については相関関係があるというような話もあります。)
※私自身筋トレの魅力は高重量に挑む時の緊張感や、できた時の達成感、自分の身体が変わっていく楽しさだと感じ、筋トレに夢中になる人が出る理由だと思います。

<短所>
そして、筋トレで叶えられない点やデメリットは下記の通りになります。

・体型において細部の微調整は筋トレでは結構難しい
・身体に負荷をかけるためリスクは伴う(関節、骨、筋肉、免疫など)
・可逆的(やらないと元に戻る)であるため継続が必要
・栄養への着目も必須(運動実施により、必要な栄養量は増える)
・筋トレ以外のストレッチなどのメンテナンスも無視できない
など

『体型において細部の微調整は筋トレでは結構難しい』という点については、例えば脚の付け根の外側にある骨(大転子)が外に張り出してしまっている状態や、肋骨が横に開いてしまっているような状態を筋トレだけを用いて良い状態へ導くことは、正直難しいと考えます。(私がトレーナーとして未熟なだけかもしれませんが…)
基本的に筋トレは筋肉を収縮させてのアプローチであるため、姿勢や体型の崩れに対して筋肉が伸びてしまっている個所に刺激を入れて整えることは考えられますが、そもそも収縮過多の筋肉の反対筋が伸びている場合、仮に伸びているところに筋収縮のアプローチをかけて多少マシになっても、動きについては悪くなる可能性を含みます。
※筋トレとストレッチを別として考えた場合の筋トレになります

『身体に負荷をかけるためリスクは伴う(関節、骨、筋肉、免疫など)』これについてはイメージも湧きやすいかと思いますが、筋トレはストレスに対する応答反応で身体を変化させるため、身体に負荷をかける事は避けて通れません。その時の身体コンディションや、負荷のかけ方を誤った場合などにケガをすることはもちろんありますし、細心の注意を払っていたとしてもリスクがゼロとは言い切れません。

『可逆的(やらないと元に戻る)であるため継続が必要』については、筋トレ挫折経験をお持ちの方は一番お分かりかと思います。筋トレで得た筋肉に基づく体型については、筋トレをやらなくなると維持できなくなってしまうので継続しなくてはなりません。なので習慣化が最も大切で、最も難しい部分でもあります。

『栄養への着目も必須(運動実施により、必要な栄養量は増える)』という点については、筋トレだけで筋肉が付く訳ではなく、あくまで筋肉を作る指令を身体へ出すのが筋トレという行為であって、材料がなくては筋肉は作られないという事になります。
むしろ運動をしていない人と比較すると運動をすることでかかった身体への負荷によるダメージの修復のため、必要な栄養素の量は増えるため、運動をしない一般の人よりも栄養については注目する必要が出てきます。

『筋トレ以外のストレッチなどのメンテナンスも無視できない』こちらについては、ストレッチやマッサージ、筋膜リリースをなどを筋トレの一部とするか悩んだのですが、別として記載しました。(本当は是非セットで考えて頂きたい)
何度も言葉として出しますが筋トレは身体へ負荷をかける行為であるため、頻度や量を間違えると疲労は蓄積し続け、やがてケガなどにつながります。筋トレで結果を得るためには長期的かつ継続的に実施を要するため、疲労を回復させたり、動きに不都合を出さない為にもストレッチやマッサージ、筋膜リリースなどの身体メンテナンスは必須と考えて頂きたい内容になります。

有酸素運動の長所と短所

<長所>
有酸素運動の長所は下記のような効果が期待できる点になります。
・持久力の向上(最大酸素摂取量の向上)
・脂質異常症の予防改善
・高血圧の予防改善
・動脈硬化の予防改善
・高血糖の予防改善
・体脂肪の減少
など

その結果
・疲れにくくなる(階段などで息切れしにくくなる)
・生活習慣病の予防改善につながる(運動不足が引き金による疾病のリスクが下がる)
・体重が減少し体格や形状が変わる

※その他、軽度の有酸素運動は鬱病や不安気分の改善に効果があるとも言われており、身体だけでなく精神面での健康に対してもポジティブな効果があるとされています。
※私自身の見解ではありますが、昔と現代を比較した際に現代は日常が便利になりすぎたため、人間という生物が、生物として生きていくために必要な有酸素運動(日常生活の歩行動作を含む)の量の確保が難しくなってきているのではないかと思っています。
有酸素運動自体に精神的な面で健康に作用する報告もあるように『時短だから』『楽だから』という利便性だけで移動手段を車にしてしまうのではなく、たまには歩いてみる、自転車で移動してみるという事は普段している利便性だけの判断では気づくことができない発見を生むことがあると思います。

<短所>
そして、有酸素運動で叶えられない点やデメリットは下記の通りになります。

・筋分解による筋量の低下
・酸化による老化
・運動外での代謝の低下

『筋分解による筋量の低下』についてですが、身体では常に分解(カタボリック)と合成(アナボリック)の双方が起こっており、どちらかにバランスが傾くことで体重および各身体組織の増減が変わります。有酸素運動は分解を後押しし、身体の中では分解が進みます。その過程で脂肪も分解しますが筋肉も分解されてしまう為、過度に有酸素運を行った場合、筋肉量の減少及びそれに伴い代謝も下がります。(ちなみに有酸素運動で減少する筋肉量や筋力の低下に主に影響がある部位は下半身だそうです)
※世間で言われるダイエットに有酸素の他、筋トレがセットになっているのはそういった背景があります。
加えて有酸素運動のみを実施したダイエットの場合、筋量およびそれに伴う代謝が減少するため、一定の減量が完了したのちに食事量はそのままに有酸素運動の量が減ってしまうとリバウンドを引き起こしやすいなどがあります。(ダイエットする時に体重ではなく体脂肪率を気にした方が良い理由でもありますね)

『酸化による老化』については、有酸素運動を実施することによって体内で発生する活性酸素の量が増える事により、その影響で細胞の酸化が起こりシミやしわなどの肌トラブルなどを含め老化が進むとされています。日常生活の運動レベルで発生するレベルでの活性酸素についてはそれほど気にしなくともよいと思われますが、『毎日ジョギングしています』などのレベルになると何らかの対策した方が良いと思われます。

『運動外での代謝の低下』について具体的にご説明すると、運動を多くする方は安静時の消費カロリーが少なくなり、運動をしない方は安静時の消費カロリーが多くなるという事で、日常的な運動量を増やすと運動をしていないときの消費カロリーが下がるという内容になります。さらに簡単言えば、『有酸素運動はやりすぎると運動していないときのカロリー消費が下がる』という事で、その境界線については様々言われておりますが、私個人のお勧めとしては1回40分以内、週2回までというのが上限の目安として良いのではないかと思います。
※日常生活で全く歩いていない人が、近場への移動手段を車から徒歩にするなどの『運動することが主の目的でない身体活動において、エネルギー消費量が高い方への変更』などは含まない計算になります。
あくまで『ウェアを着て、シューズを履いて、外を走る』『ジムでランニングマシンに乗る』などの運動することが主の目的での『運動』についての上限値が週2回、1回40分以内というのが見解です。

選択する上で重要な内容

優先順位を明確にその①『欲しいのは爽快感?』

骨格ベクトレ、筋トレ、有酸素運動のどれを実施していくべきかという判断において、重要なポイントその①が『爽快感を求めるかどうか』です。
爽快感と言っても様々ですので、ここでの爽快感は『運動を実施した後に訪れる心地よい爽快感や達成感』のことを指します。
なぜこれが重要かというとこの爽快感を最も重要視する場合、運動でしか再現できないからです。

どれを実施すべきか相談をされた際に、お話を伺っていくと『仕事でストレスを感じていて、痩せたい、ダイエットしたいという目的もあるが、一番は身体を動かすことでスッキリしたい』という話も良く頂きます。

骨格ベクトレを受けることで得られる爽快感があるとするなら、動きにくくなっていた身体が動かせるようになってであったり、身体が軽く感じることで得られる爽快感であるため、筋トレや有酸素運動を実施して得られる爽快感とは異なります。

なので、まずはご自身の中で何を求め、その優先順位をつけていった際に、最も重要なのがストレスに対して昇華したい欲であったり、運動後に得られる爽快感である場合は『筋トレ』と『有酸素運動』の選択しが濃厚になります。
※その後の優先順位によって『筋トレ』か『有酸素運動』か、もしくは双方かわかれるようになります。

ちなみに『筋トレ』や『有酸素運動』を主軸として考えた場合でも、『骨格ベクトレ』を実施することは、気を付けるべき点はあるもののマイナスに働くことはないので、組み合わせることは可能です。(むしろ運動の質を考えるのであれば推奨します)


優先順位を明確にその②『重要なのは体型?成分?』

骨格ベクトレ、筋トレ、有酸素運動のどれを実施していくべきかという判断において、重要なポイントその②が『重要視しているのが体型なのか成分なのか』です。

ご相談を頂く中で、ひとまず機械を使って体脂肪率などを測定させて頂いた結果、体組成(筋量や脂肪量)については特段問題ない方も多くいらっしゃいます。そういった方のお話を伺い、紐解いていくと重要視しているのは体型で、『成分を変えなくては体型を変えることができない。』という固定概念から、脂肪を落とさなくてはと躍起になってしまっているケースもあるようです。
※固定概念については多いに共感します。私も骨格ベクトレを知るまではそれが世の理かの如く刷り込まれていましたから。

新しい内容過ぎてにわかには信じがたい内容かもしれませんが、個人差はあれど施術でも体型は変わります。
なので、一旦固定概念は取っ払って、重要視しているのは形状を表す『体型』なのか体脂肪率や筋量などの『成分』なのか考えて頂けると良いかと思います。

そのうえで体組成を測定した結果、体脂肪率が極端に高くなければ『骨格ベクトレ』の選択が良いと思われますし、極端に体脂肪率が高い場合は『有酸素運動』や『筋トレ』も選択肢の視野に入れる必要があります。(筋肉量が極端に少ない場合は筋トレも必要かと思います)※食事のコントロールに関してはどんな目的であっても必要であるという前提のもと

『骨格ベクトレ』で体型を整えるを選択する場合、『筋トレ』や『有酸素運動』は骨格の安定化にマイナスに働く可能性があるので、その場合は本人にとって必要とする場合を除き、骨格ベクトレの一本化で考えることをお勧めします。

優先順位を明確にその③『どんなスケジュールで生活している?』

骨格ベクトレ、筋トレ、有酸素運動のどれを実施していくべきかという判断において、重要なポイントその③が『どんなスケジュールで生活しているか』です。

こちらについてはそもそものお話にはなりますが、スケジュール的に運動や施術に捻出する時間があるかどうかという点になります。筋トレや有酸素運動などの『運動』に関しては、週に1~2回で定期的に実施することを前提として効果が期待できます。

そして内容にもよりますが1回当たり1時間前後の時間は必要になるので、定期的な時間の捻出が難しい場合選択肢として考えにくくなります。

それに対し骨格ベクトレについては1回90分程度で、頻度は2週に1度~1ヶ月に1度程度の頻度になるので、ご本人の余暇も含めたスケジュールを考えた際に時間の捻出が難しい場合にもある程度優しいかと思います。

なので時間に余裕がない場合は『骨格ベクトレ』が選択肢として濃厚、余裕がある場合はその他の内容も選択肢に入ってくるという感じです。

まとめ

さて、たくさん情報を書かせて頂きました。

今回食事のコントロールに関しては明記しておりませんが、どんな目標であったとしても食事のコントロールに関しては必須であるという前提でお話させて頂いております。
※ボディビルダーの様なコントロールではなく、多少の波はありつつも極端に長期に逸脱しない栄養バランスという意味で

そして私的見解になりますが、どんな内容についてもメリット・デメリットや、合う・合わないは存在すると思います。
(情報の収集が容易になった世の中ですが、注目を集めたいがゆえに『○○だけやれば大丈夫!』『○○で激やせ!』というような誇張した内容の情報が世の中に増えたことは注意が必要だと思っています)

そんな中で、自分に合った選択をするために大事なことは2つ
・目的目標を含め自分の状態、状況を正確に把握すること
・選ぶ選択肢のメリット・デメリットを把握すること
そこから照らし合わせて実施可能な最良の判断をしていくことに尽きるのではないかと思います。

皆さんにとって最良な判断をするための参考になれば幸いです。

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このコラムを書いた人

深谷のパーソナルジム・100マイル代表 後藤貴明

取得資格

  • adidasパフォーマンストレーナー
  • NSCA-CPT
  • 骨格ベクトルトレーニング認定インストラクター
    など

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