Body Make Studio 100mile.がサービスアップデートの為に導入した『脳神経学』について、どういった形でパーソナルトレーニングや骨格ベクトレやリラクゼーション筋膜リリースに影響するか、ご説明していきます。
身体の痛みや硬さをとり、動きを良くする脳神経エクササイズどのような内容?
身体の痛みや硬さをとり、動きを良くする脳神経エクササイズすべては脳へのインプットとアウトプットととらえる
身体の痛みや硬さをとるために、皆さんなら何をしますか?
または、何をイメージしますか?
多くの方がマッサージやストレッチをイメージされることと思いますが、脳神経学では『マッサージ』や『ストレッチ』、『電気刺激』『鍼灸』などにいたっても、全て外界からの刺激や情報を脳へ届ける『インプット』と定義し、
身体が柔らかくなることや、痛みが和らぐことなどについては『アウトプット』と位置付けます。
このインプットとアウトプットの関係がまず根底にあり、そこに身体の法則が入る事で今の身体の現状を紐解き、改善方法を探るのが脳神経学の基礎になります。
身体の痛みや硬さをとり、動きを良くする脳神経エクササイズ人の身体は予測でできている
身体の法則の中でも、重要度の高い法則の一つが『脳は危険を回避する』という法則です。
生物的に考えても命を繋ぐという事は何より重要視されることで、命が脅かされる状態に対し脳は防衛する指令を反射的に出すように設計されています。
そしてその『危険・安全』の判断は、それまで生きてきた中での知見『予測』をもとに判断します。
つまりそれまで生きてきた経験の中で、個々の○○=○○という方程式が出来上がり、その結びつきが『危険』と判断するような内容の場合は、防衛反応を引き起こすことになります。
そして、『脳は危険を回避する』という点について
・安全である=防衛反応は必要ない
・危険である=防衛反応を発動させる
という図式についてはお判りいただけたと思いますが、もう一つ重要な反応があり、それは
・わからない(予測不可能)=防衛反応を発動させる
という事です。
明確な危険と判断できる状態に加え、理解できない状態や、不明確な状態でも防衛反応は発動するという事を念頭に置いておきましょう。
身体の痛みや硬さをとり、動きを良くする脳神経エクササイズ身体の地図『ボディマップ』を鮮明にする
これまで前述した内容、
・身体の動きや反応は『インプットをもとに起こるアウトプット』という事
・脳は危険を回避するように設計され、過去の知見からの予測をもとに判断した結果、『危険または予測不可能な状態の場合防衛反応を起こす』という事
を踏まえて、身体の痛みや硬さについて紐解く際にもう一つ必要なのが『ボディマップ』です。
このボディマップとは、『目を閉じた状態で感じる自分の輪郭』とも言い換えることができ、
日頃私たちは鏡に映る自分や、目に入ってくる情報を通して自分自身の輪郭を捉え、腕がそこにある、脚がそこにあると目視していますが、
そのほかに筋肉が動く感覚や皮膚が衣服に触れる感覚や、暑い冷たいなど様々な感覚を得ています。
このボディマップも、今まで生きてきた知見をもとに構成され、アップデートも可能なものになります。
ようやく答えを伝えられますが、身体の痛みや硬さの原因を脳神経学に基づいて説明すると
『ボディマップの不鮮明さや誤認識によって、誤った情報が脳へインプットされ、危険と判断した結果、防衛反応をアウトプットした結果、痛みや硬さが生じる』という事になります。
それに対して、できるアプローチは下記の通りです。
1、情報を受け取るところ(レセプター)に問題はないか確認する
2、情報の量は適正か確認する
3、情報の解釈は間違っていないか確認する
などが挙げられます。
身体の痛みや硬さをとり、動きを良くする脳神経エクササイズ知っておきたい身体の法則
身体の痛みや硬さをとり、動きを良くする脳神経エクササイズ人は得意な動きに依存する
身体の痛みや硬さの原因について脳神経学的な考え方は前述させて頂きましたが、その他で知っておきたい身体の法則についてもお伝えしておきます。
勘の良い方であれば読みながら答えが見えてくることと思います。
一つ目が『人は得意な動きに依存する』という事です。
簡単にご説明します。
1、人は再現しようと思えば無限に様々な動きを再現することができます。
例えば『歩く』という日常生活の動きから、子供がお遊戯会で踊る『ダンス』のような動き、テニスでサーブをするような『スポーツ』の場面で起こる動きなど、本当に様々あります。
2、長い年月を生きる中で、無限にある動きの中で『得意』な動きと『不得意』な動きが出てきます。
床に落ちたものを拾い上げる時の動きでさえ、『しゃがんで拾い上げる』人もいれば、『上体を前にかがめてほとんどしゃがまずに拾い上げる』人もいます。膝を曲げるのが苦手な人であれば、しゃがむのは苦手になるので後者の動きを頻繁に行うようになり、前屈の様な動きが苦手な人であれば前者の動きを頻発します。
3、『得意な動き』のインプットは増え、『苦手な動き』のインプットは減る
得意な動きと、苦手な動きがはっきりとしていくことで、日常的に登場する動きの頻度は得意な方は格段に上がり、得意な動きで使用する筋肉などのインプットは増え、それとは対照的に苦手な動きは登場頻度が減り、苦手な動きで使用する筋肉などのインプットは格段に減ります。
結論
得意な動きで入ってくるインプット=増える
苦手な動きで入ってくるインプット=減る
インプットの量が減る事でボディマップの不鮮明化を招くため、脳はインプットの量が少ない箇所の安全性がわからなくなり、防衛反応を発動し、痛みや硬さを生じることにつながります。
身体の痛みや硬さをとり、動きを良くする脳神経エクササイズ人はやらない動きは失う
前述した『人は得意な動きに依存する』という点にもつながる点は多々ありますが、人は次第に『やらない動きは失う』という事が起きていきます。(センサリーモーターアムネジア)
得意な動きを頻発させ、苦手な動きを全くしなくなった結果、苦手な動きで使用する筋肉などの部位と脳とが疎遠になり、いざ動かそうと指令を出した際に防衛反応を働かせ、これ以上の可動域で動かすと安全かわからないので動きを制限したり(硬くなる)痛みを誘発するという現象が起きます。
そういった背景もあり、やらない動きはどんどん失うことになります。
逆を言うと日常的に様々な関節を、大きな可動域で動かしておけば動きを失うことがなくなると言い換えることができます。
※日頃運動している方や、動いている方の方が、全く動かない生活をしている方と比較して不調が少ないのはそういった背景があります。(動いているのに不調がある方は、動きに偏りが多い方に多い傾向があると言えます)
身体の痛みや硬さをとり、動きを良くする脳神経エクササイズ驚愕反射とバイオサイコソーシャルモデル
ここまで防衛反応という言葉を多用してきましたが、具体的にどういった内容なのかご説明します。
まず関節可動域を減少させる(硬くなる)ことや、痛みを生じさせるのは、各部位のインプット情報が乏しく、
脳がこれ以上の可動域を動かすと身体が壊れるかもしれない、ケガをするかもしれないという『予測』をしたため、硬くしてそれ以上動かせないようにする、痛みをアウトプットしてそれ以上動かないよう身体を守るという反応になります。
それに加えて『驚愕反射』というものもあり、例えば野球を見に行って自分に強烈なファールボールが飛んできたとしたら、仮にネットで守られていたとしても反射的に首をすくめたり、手で顔を守ったりなど、特定の筋肉を収縮させて身体を守る反射を起こすことはイメージしやすいかと思います。これが『驚愕反射』になります。
そして驚愕反射は、野球のファールボールの様な突発的なものの他、仕事場や日常生活などでのストレスでも起こります。
・苦手な人と長時間過ごす
・緊張を強いられる場に長時間居る
などのことでも驚愕反射は起こるため、
・そういった環境を回避すること
・思考方法を変えてストレスを減らす
・驚愕反射後のケアをする
などが身体の痛みや硬さをとる事につながっていたりします。
なお社会的要因や心理的要因で身体に痛みを誘発することもあるため、身体的な部分だけでなく本人の心理状態や本人を取り巻く環境についても考えていく必要があります(バイオサイコソーシャルモデル)
身体の痛みや硬さをとり、動きを良くする脳神経エクササイズどんなことをする?
身体の痛みや硬さをとり、動きを良くする脳神経エクササイズ関節をゆっくり大きく、多方面へ動かす
脳神経エクササイズについてはインプットの情報量を増やすことを目的とし、身体の各関節をできる限るゆっくりとコントロールしながら、痛みのない範囲で最大の可動域で動かすことになります。
その際、ウエイトトレーニングの様に負荷をかける必要はありませんのであくまでも『体操』というようなレベルでの運動になります。
なお痛みのある部位や硬さが酷い部位に対しては、直接その部位を行う前に関連の深い部位のエクササイズを行うことで、動きやすい状態や痛みの少ない状態が作れる場合があるので、先にそちらを行います。
※ミラーイメージ、周辺の関節
また特定の動きを実施した際に痛みが生じる場合、痛みの出るポジションを詳細に確認し、そのポジションに合わせたエクササイズを生み出すことでさらに解消される可能性が出ます。
(なので動画なので発信している内容を実施した際に必ずしもヒットする訳ではなく、より結果を求めるのであれば個別に解析とエクササイズの作成が必要になります)
身体の痛みや硬さをとり、動きを良くする脳神経エクササイズ筋トレや骨格ベクトレと組み合わせるとさらに良い
脳神経エクササイズについては、筋トレや骨格ベクトレなどとも相性が良く相乗効果が期待できます。
その理由としては、筋トレを実施している際に関節の可動域が狭く、フォームを崩してしまったり、筋収縮を十分に行えなかったり、動作が中々習得できなかったりといった方に関しては、脳神経エクササイズを行うことでインプット情報が増え身体の操作性が上がり可動域やフォーム習得がしやすくなり、質の高い運動ができる他『関節運動反射』という反射が起こり、筋出力が向上することも期待できます。
骨格を整える骨格ベクトレとの組み合わせに関しては、施術後の自身の動きの癖による骨格の崩れを防止し、姿勢の良い状態や動きやすい状態を維持することに貢献します。
身体の痛みや硬さをとり、動きを良くする脳神経エクササイズこんな方にお勧め
脳神経エクササイズについてはご自身の身体を上手く動かすためのものなので、基本的に実施してマイナスになる事はありません。
そんな中でも特におすすめなのが下記の方です。
・日常生活で身体の硬さを感じる方
・特定の身体のポジションで痛みを感じる方
・動ける身体でいたい方
・スポーツパフォーマンスを向上させたい方
・『動きがぎこちない』と言われたことがある方
脳神経エクササイズはウエイトトレーニングとは全く異なり、実施するのに体力や筋力は要しません。
年齢や性別、体力レベルは関係なく実施できる内容ですのでご安心ください。
身体の痛みや硬さをとり、動きを良くする脳神経エクササイズまとめ
いかがでしたでしょうか?
硬い体も、痛みが出ている場所も、全ては脳から出ているアウトプットととらえられます。
脳神経エクササイズを通し、様々な動きを実施して脳へインプットを増やし、
硬さや痛みがなく、動きやすい快適にすごせる身体を手に入れてみてはいかがでしょうか?
体力や筋力は必要としませんので、是非お気軽にお申し込みください!
なお、脳神経エクササイズは『パーソナルトレーニング』にてご案内中です!
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このコラムを書いた人
深谷のパーソナルジム・100マイル代表 後藤貴明
取得資格
- adidasパフォーマンストレーナー
- NSCA-CPT
- 骨格ベクトルトレーニング認定インストラクター
など
メッセージ
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それぞれのお身体に合わせた運動および、手技をご提供させて頂きます!
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